2024年度上半期は、コロナ特需の一巡や欧米諸国の政策金利の高止まり等の影響で厳しい事業環境が続きました。需要が弱含む中でも世界の各市場で積極的な営業活動を続けた結果、国内では減収となったものの、米国や欧州では堅調に推移したほか、米国DCI社の業績が計画を大きく上振れました。また、円安の進行によって業績がかさ上げされたことも寄与し、2024年度上半期の連結売上高および連結EBITDAは、過去最高を更新することができました。

当社がさらなる成長を遂げるための重点市場のひとつとして、米国市場を挙げています。米国市場においては、昨年発売した歯科用ハンドピースの新製品「 Ti-Max Z990L 」が好評で販売を大きく伸ばしたほか、OEMの復調も相まって大幅増収となりました。引き続き、付加価値の高い製品の提供を通じて、米国市場のシェア拡大を進めてまいります。

2022年から2023年にかけて、ドイツ・イエガー社、米国・DCI社、そして中国・リファイン社をそれぞれ子会社化したことにより、ナカニシグループの可能性は飛躍的に高まっています。世界に広がるナカニシグループの全従業員が ONE TEAM となって、さらなる高みを目指すとともに、高収益性の堅持・発展、資本効率を重視する経営を推し進め、企業価値のさらなる向上に努めてまいります。