Visionビジョン
真のグローバルNo.1ブランドを目指して
ナカニシは2030年に創業100周年を迎えます。大きな節目の年を迎えるにあたり、当社が目指していく姿を「VISION2030」にまとめました。
1930年、中西敬一は東京市神田豊島町(現・東神田2丁目付近)の地に中西製作所を立ち上げました。創業当時から現在に至るまで「人々の健康に貢献し続ける」ことを願い続けてきました。そして、当社はきたる2030年に創業100周年という大きな節目の年を迎えます。それに向けて長期ビジョン「VISION 2030」を設定しました。私たちナカニシはダントツの「最優良グローバル医療機器メーカー」になることを目指しています。
内閣府が発行する「高齢社会白書」によると、国内の高齢者(65歳以上)の割合は既に28%を超えており、2030年には31%を超えるという予想が示されています。この超高齢化の傾向は日本に限った話ではなく、実は世界各国においても同じことが起きています。先進国や新興国においても高齢化が進行しているのです。「超高齢化」というメガトレンドはナカニシの事業展開において重要なキーワードになると捉えています。
この超高齢化において、重要な課題となるのが「健康寿命の延伸」です。健康寿命とは日常生活が制限されることなく健康的に生活ができる期間のことを指します。近年、平均寿命と健康寿命の差が拡大しています。高齢の方々がいつまでも健康で暮らしていくことは、個々人の幸せに直結しますし、社会コストの軽減にもつながります。この「健康寿命の延伸」には「歯の健康」と「体の健康」がカギとなります。健康な歯は食べる楽しみを与えてくれるだけでなく健康増進にも不可欠です。また高齢になると骨や関節がすり減りますので、外科手術を含めた体の維持管理が重要になってくると考えています。
また、超高齢化および少子化によって「労働人口の減少」という問題を引き起こしています。企業が持続的な成長を遂げていくには、事業規模の拡大つまり働き手を増やすことがセオリーとなってきました。しかし、現在は労働人口が減少する局面を迎えており、各企業は人材確保しきれず、その結果事業成長が阻害されるという大きなジレンマを抱えています。この労働人口の減少という問題に対して、「工場の自動化」がカギとなります。人員を増やさずとも事業規模を拡大させるには、ものづくり現場の効率化が不可欠であり、その結果、生産工程の「省人化」や「自動化」が推進されていくものと考えます。
ナカニシは、私たちのコア技術である「削るテクノロジー」によって生み出した製品を通じて、「歯の健康」「体の健康」「工場の自動化」という社会ニーズに対するソリューションを提供していきます。これは、ミッションとして掲げる「『革新的削るテクノロジー』による『美しい進歩』の創造」の具象化にも通じるものであり、事業の推進を通じてより良き未来の実現に向けて大きく貢献し続けていきます。